No.61(ヨーロッパ人の進出以前の東西交流)
「マリン=ロードの意義とは何か?」
海の道は、ヨーロッパ人の生活に必要不可欠な香料が運ばれたので「香料の道」
とも呼ばれた。1世紀にはギリシア系商人、唐代にはムスリム商人、宋代からは
羅針盤を手にした中国人商人が活躍した。15世紀末にはヨーロッパ人が自力で香
料を手に入れようと海へ乗り出した。彼らの東方への憧れと欲望をかきたてたの
が海
の道である。
<評価の観点>
関心・意欲・態度:
「マリン=ロード」の重要性が今日でも高いことを、タンカーによる大量の原油
運搬の必要性から理解することによって、高い関心を持ちながら意欲的に学習に
臨んでいる。
思考・判断:
既習のギリシア系商人やムスリム商人、中国商人のインド洋や南シナ海での活躍
を時系列でまとめながら、使用した船の種類や航海技術の進歩等、それぞれの特
質について的確に判断している。
資料活用の技能・表現:
現在も使用されているムスリム商人のダウ船と、中国商人のジャンク船の写真を
見ながら、それぞれのインド洋上および南シナ海上の航海に適した利点を確認で
きている。
知識・理解:
マリン=ロードが「香料の道」と呼ばれていた理由を理解し、この東西交易路が
持つ大きな歴史的意義について、基本的な知識を身につけている。